昨シーズンから発売された、
「1回内服すればそれで治療終わり」でおなじみの
新抗インフルエンザ剤。
その性質から、「耐性菌が出やすくなるのでは?」と
懸念されておりましたが、
最近になって、耐性菌出現のニュースが流れました。
もちろん、それで「すわ自粛」の流れにはならないのですが、
使用する我々が方針をしっかりしなければと
褌を締め直す次第です。
個人的には、「確実に吸えるかたには吸入を考慮」かなと
考えております。もちろん、治療は説明のうえで選択しますが。
報道関係者も、新薬の陽の側面だけにスポットを当てないで、
①解熱やウィルス排泄の低下は早いとされていますが、
現時点では再出席・職場復帰の期限に差がないこと
②体重80kgオーバーの方は、かなり高額になること
③吸入薬と違い、耐性菌の報告があること
などという点もしっかりと啓蒙していただきたいところです。